民主党の区市町村議員団の政策勉強会に参加しました。
タイトルは、「学び合い」として、子ども間の言語を活用していくというものです。
この学習方法は、全校の児童や生徒が、体育館などへ集まり、課題を学年・クラス単位で教師が提供し、時間内に、おのおのがそれぞれに好きなグループ・人の中に入り、課題をクリアするために、声を出し合い、異学年間で問題を解くというものです。それも、机なしで、床に円陣を組み子どもたちで解決をしていく。教師間の合言葉は、「一人も見捨てない」「みんなで考え、助け合う」とのこと。
講義を受けていて、そんな学習方法を実行しているところがあることにびっくりしました。まさしく、私が求めていた異年齢間の関係で、それも学習方法から成績が40点以上も向上するとのことです。聞いていて、うれしくなり、ぜひ視察もしたくなりました。
講師は、西川 純 上越教育大学教授 現在、新潟県の小中学校などで、この学習方法を手掛けられ、研究を続け成果を上げているとのことです。
子どもは、問題を考えるとき、文章の中の単語の理解や、耳慣れない言葉の引用・意味に、こだわるとそこで止まってしまう。なら、その意味を丁寧に理解できるように行えばよいのだが、学習要領・方針等で時間がない状況が現実である中で、そこをどのようにしていくか。多くの関係機関も悩むことろだと思う。
西川教授は、そんなのは簡単です、と言う。
子どもの間では、多くの言葉を話し、テクニックを持っている。ボキャブラリーも豊かで、何よりも学習意欲がある。また、人の個性を含め、人の能力を素直に認められる柔軟な心がある。その姿を大切にしていけばよいとのこと。そして、
この異年齢学習過程で、見えてきたことや利点は、子ども間は、
・ボスがボスでいらえない。
・教師には反抗することがあっても、上級生には従う。
・〝教えてもらう側”から成長するにつれて〝教える側”になる。
・下の学年が見ていることで、振る舞いが正される。
では、教師としては、
・互いに授業を見せあうことから、一人で学習指導を行うことでの視線や注意を受けての委縮が起きない。
・教師としての自信がつく。
・教科学年を越えて、一緒に子どもを見取りあえることで、教師集団の学び合いができる。
「今、ゆとり教育というが、実は、それは子どもたちではなく、教師が必要となっている」
「少人数学級制というが、今の状況下で財源がいくらあっても足らないだろう。それよりも、社会資源として今ある人のつながりや親・仲間・高齢者を巻き込み・活用し、学校単位のコミュニティのを使うことが大きな成果となるはず・・・」
現在、都内でも学習方法として行っているところがあるが、オープンになかなかならない。事情はわかるが、今こそ、何が大切で、誰の為に、どのようなことがベストかを草の根のように広め、考えてほしい。いつでも、視察や見学はご相談ください。子どもたちのキラキラした目を見ていただきたい……。の締め言葉に、私も保育とデイサービスを開設している「異年齢提供の意義」を成果として唱えているだけに、ぜひ視察をしたい。と痛感した一日でした。
JUGEMテーマ:学問・学校
“「学び合い」による言語活動の充実と学力向上の勉強会に参加して” への1件のコメント
参観、お待ちしております。楽しいですよ~。幸せな子どもと教師の姿を見に来てください。