光が丘区民センター5階会議室にて開かれました。 24名の方に参加していただき大変有意義な座談会になりました。 こちらにて当日の様子もごらんになれます。
NPOの旗手として全国的に活動されている田中尚輝さんのセミナーに参加しました。
NPOの活動している団体として大変考えさせられたセミナーでした。
1.NPOが一人前として認められるラインは?
全国で30000団体になったNPOであるが、思いだけでは直ぐにつぶれてしまう。
では、運転資金としていくらあればよいか。
【リサーチの結果】
1/3の団体 が1000万円以上/年 2/3の団体が1000万円以下/年
1/2の団体が 500万円以下/年 2/3の団体が 200万円/年
立ち上げてから3年以内に1000万円の収益を上げていなくては運営は難しい。
【何故か?】
人件費として、専従職員を1.5~2人が雇用でき、専用の事務所が持てるというのが、
1000万円のラインであるといわれている。それに、そのラインにならなくては世の中の
信用が得られない。
2.儲けられないのはだめなNPO?
行政系の委託事業は、当初80%~90%を介護保険・子育て事業になっているという現状。
当初は委託事業からスタートしてもよい。でも2年以内には、50パーセント内に抑えていく
ようにしなくては危険である。なぜなら、行政の姿勢は、条件や状況にあわせてカットや変
更になるため、依存していると運営は一気に困窮(傾いてしまう)して、つぶれてしまう。
一番良いのは、自主活動事業を重視していく姿勢で、行政に全依存していかないこと。
アメリカでは行政からの事業を30%にしている。
ぜひ、独自の収益事業を持ち、NPOを企業並みに儲けてほしいですね。(私的な分配をして はならないのがNPOの良さなのだから)財政的に人材的に豊かになるよう努力することが大切
3.NPOのあるべき姿とは?
世の中を変えるために始まったはず。世のため人のためにあるはずがNPO。
地域の中で、困っている人がいたらハードとソフトの関係のつなぎにNPOが担っていく関
係が良い。
4.行政との協働方法は?
市民セクター(第三セクター)としての力を持つためにも、行政と企業に対しても同じくら
いの力を持つことがまず大切。そうしなくては、本当の意味での協働団体にはなれない。
5.ネットワークを作りあうべき?
練馬区の約180団体の互いの分野ごとにネットをはり、自分の団体だけを考えるのではな
く互いに助け合い、区政を動かすこともできない。
様々な理念と互いの中に利益を見出し、助け合い、声を出していかなくてはいつまでたっ
ても自立はできないし、広がらないだろう。
【紹介文献】 田中やよい 「NPOが自立する日」 ―行政の下請けに未来はない―