K’Sシネマで公開中の「南の島の大統領」ー沈みゆくモルディブーを見に行ってきた。
モハメド・ナシード 1967年生 イギリスの学校で大学まで過ごし、その後、政治活動をモルディブ共和国で行うため、そして、民主政治にするため、活動をつづけ、独房監禁や監獄に収容されるも、信念を変えることなく雑誌などの発行を地道に進めていく。
2003年に、若者が、刑務官の暴行を受け死亡。母親が、民衆に亡骸を公開したことから、30年続いていたマウムーン・アブドゥル・ガユール政権から、大統領に就任した。
就任直後に、大きな問題となったのが、環境破壊つまり地球温暖化による海面が1m上昇していくと国土の80%がなくなるという、2000の島々がなくなる危機を打破するため、国連会議や諸外国への首相らと談判し、反響と賛同を得た大統領である。
彼の随所から出る言葉に大いなる感銘を受けた。
「民主主義を導入したのは、子どもたちを独房に入れたくなかったから。環境難民にもさせたくなかったから。滅びるわけにはいかない。必ず、生き残る、それを実現させるにはどんなことでもやる。」「これは命を守るために勝たねばならない戦いだ」「安定した民主政治がなければ、気候変動問題に取り組むのは困難だ」「気候変動問題の解決は、不可能だと言われている。だが、宣言する。我々は、希望を捨てない。」……。
2012年に、辞任を求めるデモが起き辞任をしたが、2013年9月の大統領選に向け、国内で精力的に選挙活動をしているとのことです。頼もしいですね。
コペンハーゲン合意で、モルティブが沈みつつある現状と、26か国の中で、COP15か国で、温室ガスの削減の約束と、何よりも、様々な国に環境破壊を考えてもらえるCO2の量やと交渉をしていく行き詰りや駆け引き、何とか、勝ち取った歓喜の姿など、学ぶべき姿勢で胸が熱くなった。
台風18号や竜巻、色々な自然災害が、この日本にも起きている。本当に、真剣に自然に向けた気候変動への対策や国々との交渉にぜひ取り組んでもらいたい。いきたいものです。